学習のポイント

英語

 まず中一の初めは単語が「読める」ようになること。英単語のスペルと発音にはローマ字とは違う原則があります。これがわかれば、初めて見た単語でも発音できて、スペルを覚えるのが楽になります。英語を身近に感じることも大事なので、英語の映画や歌などに接するのも良いと思います。

 中二になると覚えるべき文法や単語も増えてくるので、新しく習ったことに関する問題を解きながら、中一の復習もできるように配慮しています。

 中三は高校受験に向けての学習になります。佐賀県の県立の試験は特に長文の量が多いのですが、中学校の授業では長文を読む機会も少ないようなので、塾で実際に長文読解の問題になれておく必要があります。本番の試験ではすべての長文を読み通す時間はなかなか無いので、以下に時間内に解答するかというテクニックも必要になってきます。

 

数学

 数学に必要な能力はいくつかありますが、まず基本は「きちんと計算をする能力」です。ところが、小学校のときある程度算数ができた生徒に多いのが、暗算で答を出そうとして細かいミスをするタイプです。途中の計算をきちんと書いて「手が計算する」感覚でやると、ミスが減ります。

 もう一つ苦手な生徒が多いのが「文章題」です。問題のパターンを覚えるのもある程度は有効ですが、言葉で書かれていることをまず図や表にして、「目で見て考える」訓練がもっとも有効だと思います。

 

国語

 日常生活では、いろいろな本をたくさん読むことと、辞書を身近において辞書を引く癖をつけると良いと思います。安い電子辞書でも英和・和英・国語・漢字の機能がそろっているものもあるので、一家に一台あるといいと思います。

 塾では、古文や文法は教え易いのですが、現代文はなかなか難しい面があります。よく言うのは「自分はどう思うかではなく、みんなはどう思うか考えて見なさい」。「みんながどう思うか」の前提があっての「自分はこう思う」というのは、社会生活でも重要だと思うのですが、それだけに、学ぶのは簡単ではありません。いわゆる「常識を身に付ける」ということなのかもしれません。

 

理科

 物理・化学・生物・宇宙といった話は好みが分かれると思いますが、地震や気象の話は日常生活にも役立つと思います。各単元の間に関連が少ないので、短期間で学習するのに向いています。もちろんコンスタントに学習するに越したことはありませんが、試験前に集中的に取り組むのも悪くはないと思います。覚えることはそれほど多くないので、しっかり練習問題をやれば大丈夫です。

 高校受験ではどの分野も偏りなく出題されているようですが、しいて言えば、化学反応式と植物の分類や構造は、最後に復習して試験に臨むと良いかもしれません。

 

地理

 中学校の授業では「○○地域の特徴は△△」というふうに学びますが、入試では逆に「○○の特徴のある地域はどこ?」という問い方も多いように思います。そこで、特徴ごとにまとめなおすという作業をやってみると良いと思います。地図帳にいろいろな項目のグラフや一覧表が載っているので、活用すると良いでしょう。

 

歴史

 歴史も時代ごとに学習しているので、入試前には分野別に分けた問題を解かせています。経済用語だけ抜き出すとか、戦争を順番に並べるとか、自分でやってみるのも面白いと思います。

 歴史に興味がないという生徒もいます。ゲームでも漫画でもドラマでも、入り口は何でもいいので、興味を持つことがまず大事かもしれません。

 

公民

 中学校では3年生の数ヶ月しか学習しません。それより前から家庭内でニュースなどを見て、ある程度の予備知識を持っておけば、3年生になってから楽でしょう。

 

英会話

 いろいろな英会話教室や勉強方法があると思いますが、どれが良いというより、その人の目的や能力にどれが合うかだと思いますので、できるだけニーズに合わせた授業をしているつもりです。

 ちなみに私が海外で雑談するときは、①事前に話題を準備しておく、②何でも物を見せながら話す、③相手の言うことはわからなくても気にしない、をモットーにしています。また、普段は海外のドラマや映画は吹替え版でなく字幕版を見るように心がけています。